2012 Fiscal Year Annual Research Report
2008年中国四川大地震の地震断層掘削における応力測定
Project/Area Number |
22403008
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
林 為人 独立行政法人海洋研究開発機構, 高知コア研究所, グループリーダー (80371714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 由弦 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, 研究員 (10435753)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 応力計測 / 地震断層 / 掘削コア試料 / 非弾性ひずみ回復法 / 科学掘削 / 東北地方太平洋沖巨大地震 |
Research Abstract |
地震発生と地震断層近傍の応力状態は密接な関係にあるため、本研究は中国地質科学院による研究協力に基づき、中国の地震断層掘削現地の実験室において、これらの掘削コア試料を用いて、非弾性ひずみ回復法(Anelastic Strain Recovery、ASR)による三次元応力の測定をし、現在(地震後)の断層近傍の主応力方向等に関する貴重なデータを得ると共に、応力と地震断層との関係について議論することを研究目的としている。本研究のASR法応力計測手法としては我々が科学掘削分野で研究実績を積んできた測定手順を採用し、計測用試料としては掘削の直後に採取したコア試料を用いる必要があるため、その計測の実施は中国四川省の掘削現地の実験室で行う。計測システムは、我々が構築したもので、平成22年度中国の現地に送付した。その後、主として中国側の研究協力者は日常のルーチン計測を実施している。今年度は最終年度として、研究代表者が訪中して測定済みデータの吸い上げ、測定システムの撤収を行った。研究代表者は、所属機関(日本)においてそのASRの測定データによる三次元応力の解析を行い、有効な測定データが得られたことを確認し、研究結果のとりまとめを行った。国際学術雑誌へ研究論文の投稿をした。 また、平成23年3月に未曾有の大きな被害をもたらした東北地方太平洋沖M9の巨大地震が発生した。本研究の代表者は、国際統合海洋掘削計画(IODP)による第343次研究航海「東北日本太平洋沖地震調査掘削プロジェクト(JFAST)」に参加して、M9巨大地震の前後では沈み込み帯先端部における顕著な応力の変化を見出した。この重要な成果をサイエンス誌に論文発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)