2012 Fiscal Year Annual Research Report
キューバにおけるアノールトカゲの適応形質部位特定とその候補遺伝子探索
Project/Area Number |
22405008
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
河田 雅圭 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (90204734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 能士 東北大学, 生命科学研究科, 助教 (20443442)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 形態進化 / 適応放散 / アノールトカゲ / エコモルフ |
Research Abstract |
24年度は9月にキューバで現地調査を行った。キューバ北西部と東部で、Anoleトカゲの採集を行った。採集に際し、種の同定、生息場所の詳細(採集した地点の記載[枝先、幹、地上など]、照度、温度など)を記録した。今回の調査で約150個体を採集し、形態計測およびDNA配列のための試料を得た。また、今回、採集した個体をハバナ大学で飼育し、産卵した卵をその場で固定する作業と、胚をRNA laterにつけ、日本に持ち帰る試みを行った。 日本においてA. angusticeps, A.sageriを飼育し、発生段階の異なるサンプルを採集した。産卵からふ化までは、卵を固定し、染色した後、後肢長を、ふ化後は、CTスキャンにより骨の後肢長を測定した。その結果、後肢の短いA. anusticepSと後肢の長いA. sageriの後肢長の差は、主に指の長さの違いによるものであり、さらにその差は、指の骨が形成される前Stage 13以前に生じていることがあきらかになった。さらに、早期胚のステージStage7以前において後肢長に対する指の割合は、後肢芽においてHoxa13の発現によって決定されることが知られているので、発生初期でHoxa13の発現を調べた結果、2種の指の差は、stage 7からすでに生じていることが明らかになった。また、大腿骨および下腿骨の長さの差は、ふ化後に生じていた。これらのことから、今後、stage7-13の間で、トランスクリプトーム解析を行い、長さの違いに関わる遺伝子の検出をすることが可能になった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)