2010 Fiscal Year Annual Research Report
接合藻ヒメミカヅキモの種分化機構解明に向けた生殖隔離状況調査と実験的検証
Project/Area Number |
22405014
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
関本 弘之 日本女子大学, 理学部, 准教授 (20281652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野崎 久義 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (40250104)
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Keywords | ミカヅキモ / 生殖隔離 / 種分化 / 性フェロモン |
Research Abstract |
本年度は、8月に台湾、10月にネパール、3月にニュージーランドに滞在し、採集を行った。また、国内(宮崎県、静岡県、など数カ所)からも採集を進めた。 ミカヅキモ属の分布調査と採集の際には、サンプルの生息環境について、温度、pH、水質などについて、詳細に記録し、加えて、接合子を得るための土壌サンプル採集も行った。これらを日本に持ち帰り、キャピラリー洗浄法を用いてこれらの株の無菌系統株確立を行い、光学顕微鏡での形態観察に基づき、種を同定した。最終的にヒメミカヅキモを、台湾から3株、ネパールから2株、国内から10株単離したが、ニュージーランドからはヒメミカヅキモを得られなかった。 得られた株について接合誘導実験を行い、ホモタリック、ヘテロタリック、単胞子形成のいずれの生殖様式であるかを評価したところ、ほとんどの株がホモタリックであると考えられたが、山形県から単離されたyaga127-1株は、単独で接合子を作らず、ヘテロタリック株である可能性が示唆された。 それぞれの系統株について、18S rDNA group I intron配列およびITS2領域の配列を決定し、系統樹を作成した。その結果、形態による同定結果を支持し、得られた株のほとんど全てが既存のヒメミカヅキモクレードに含まれた。 同一形態種に分類されるものには、染色体数の倍数化が見られるものも含まれる。各系統株のゲノム含量について、顕微測光により定量する方法を確立し、これまで主に用いてきた系統株(NIES-67,68)では、約300Mbp程度であると見積もられた。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Conjugation processes of Penium margaritaceum (Zygnematophyceae, Zygnematophyta)2011
Author(s)
Tsuchikane, Y., Tsuchiya, M., Kokubun, Y., Abe, J., Sekimoto, H.
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Journal Title
Phycol.Res.
Volume: 59
Pages: 74-82
Peer Reviewed
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[Journal Article] Sexual processes and phylogenetic relationships of a homothallic strain in the Closterium peracerosum-strigosum-littorale complex (Zygnematales, Charophyceae)2010
Author(s)
Tsuchikane, Y., Sato, M., Ootaki, T., Kokubun, Y., Nozaki, H., Ito, M., Sekimoto, H.
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Journal Title
J.Phycol.
Volume: 46
Pages: 278-284
Peer Reviewed
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[Journal Article] Intracellular localization of an endogenous cellulose synthase of Micrasterias denticulata (Desmidiales, Chlorophyta) by means of transient genetic transformation2010
Author(s)
Vannerum, K., Abe, J., Sekimoto, H., Inze, D., Vyverman, W.
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Journal Title
J.Phycol.
Volume: 46
Pages: 839-845
Peer Reviewed
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