2013 Fiscal Year Annual Research Report
天水田イネ・陸稲における土壌ストレス要因と根系形質関連QTLの相互作用評価
Project/Area Number |
22405042
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山内 章 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (30230303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 茂紀 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (00143404)
犬飼 義明 名古屋大学, 農学国際教育協力研究センター, 准教授 (20377790)
阿部 淳 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (60221727)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 土壌環境 / 根 / QTL / 相互作用 / 天水田 |
Research Abstract |
フィリピンイネ研究所において、これまでに収集、保存してきた品種・系統に加えて、国際イネ研究所との共同研究において評価してきたOryzaSNPパネルから選抜した数品種、名古屋大学ならびにフィリピンイネ研究所で遺伝解析用に育成してきた系統から選抜した数系統について、乾燥や降水のパターンが大きく異なるフィリピン国内の以下の地域で、フィリピンイネ研究所(Philrice)本場(ヌエバ エシハ州)ならびに、パンガシナン州サンニコラスとイサベラ州サンマテオの天水田地帯で、農家圃場において、耐旱性と根系の機能的役割を評価した。そして,2011年雨季、 2012年乾季・雨季、 2013年乾季の実験で得られた試料の計測、分析ならびにデータの解析を行った。 その結果、土壌貫入抵抗値は土壌水分と有意な相互作用を示し、後者が低くなるに連れて前者が高くなった。乾物生産、総根長とキャノピー温度は、季節、場所ならびに品種・系統間との相互作用の影響を受けた。総根長は乾物生産と関係したが、その関係は、乾燥時の10-20 cmまたは20 - 30 cmの土層の含水率によってより強く規定された。キャノピー温度は、乾物生産と相関関係を示したが、その関係は乾季の方が雨季に比べて強くまた有意であった。 これらの結果は、土壌水分変動条件下で、より大きな乾物生産を示した品種/系統は、利用可能な土壌水分が存在する層で根の可塑性を発揮し、それによって根長増加が起きた可能性を示している。とくに、20 - 30 cmの土層で、含水率が高くなり貫入抵抗値が低下した時に、可塑性が発揮された可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Functional roles of the plasticity of root system development in biomass production and water uptake under rainfed lowland conditions2013
Author(s)
Kano-Nakata, M., Gowda, V. R. P., Henry, A., Serraj, R., Inukai, Y., Fujita, D., Kobayashi, N., Suralta, R, R. and Yamauchi, A.
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Journal Title
Field Crops Research
Volume: 144巻
Pages: 288-296
DOI
Peer Reviewed
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