2012 Fiscal Year Annual Research Report
アフロユーラシアにおける初期農耕・牧畜文化の比較研究
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22405043
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
佐藤 洋一郎 総合地球環境学研究所, 研究推進戦略センター, 教授 (20145113)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | フィールドワーク / アフロユーラシア / 生業 / 穀類 / 農耕 / 遊牧 |
Research Abstract |
平成24年度は、研究組織に加わった研究者の多くが経験したことのないアフリカにおける生業の調査をおこなった。調査地は、研究代表者が所属する総合地球環境学研究所で、東アフリカ・スーダンの調査歴の長い縄田浩志准教授らに依頼して、調査ルートの決定と先方機関との交渉をお願いした。また、スーダンの南部にあるエチオピアの視察は、京都大学の重田正義教授に依頼し、現地に詳しい日本人研究者の紹介を受けた。 スーダンでは、首都ハルツームから300キロほどの2か所の地域で、アフリカ原産の雑穀農業や遊牧民の生業スタイルを観察したほか、現代の高収量品種導入後の農業も合わせて視察した。スーダンは乾燥地帯という認識が一般的であるが、調査地は乾燥地帯への移行帯であり、調査時期には思いもかけず生産性が高い現代農業が展開していることを確認した。また、農民の伝統知である独特の灌漑法についても実見できた。また、スーダンはソルガムの原産地を含む地域であるが、ここではソルガムとその祖先種であるスーダングラスが共存するところも見ることができた。 エチオピアでは、南部において、この地域固有の穀類であるテフの農業を中心に視察を行った。テフは、小粒の種子を持つローカルな穀物で生産性も低い。その理由について、臨地調査に基づいてさまざまな検討を行うのが主目的であったが、その目的はおおむね果たせたと考えている。エチオピアはキリスト教徒が多い国で、イスラム教国であるスーダンとは農耕の方法や調理の方法にも大きな違いがみられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)