2012 Fiscal Year Annual Research Report
フィリピンにおける若年性住血吸虫性肝線維化症発症機序の免疫遺伝学的検討
Project/Area Number |
22406009
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
菊池 三穂子 長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (40336186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千種 雄一 獨協医科大学, 医学部, 教授 (20171936)
平山 謙二 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (60189868)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 日本住血吸虫 / 若年性肝線維化症 / フィリピン / 免疫応答 / 遺伝解析 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
日本住血吸虫症浸淫地においては、職業上の理由から感染型セルカリアに汚染された水に接触する機会の多いハイリスク集団が存在する。この集団には同様に暴露されながらほとんど感染しない感染抵抗性の者から頻回に感染を繰り返し、重症の肝線維化症を発症する感受性の者までが集団中には存在すると考えられている。発症には、免疫応答が最も強く関与していると考えられることから、この集団中の感受性の個体が示す何らかの特異な免疫応答性を解明することは、有効な治療法の開発へと繋がる。フィリピン・ソルソゴン州において、特に35才以下に多くの肝線維化症患者が存在することから、この若年性肝線維化症発症機序の解明のために、ハイリスク集団約200人を対象に感染状況観察とその際の免疫応答性と肝線維化症感受性について解析し、肝線維化症感受性をコントロールする免疫応答性やそれを選択的に刺激する抗原分子を明らかにすることを目的とした。 研究代表者である菊池と共同研究者 千種は、6月、11月、翌年の2月にフィリピンを訪問し、海外共同研究者のレオナルドらとソルソゴン地区に設定した対象集団の疫学調査(感染危険水域への接触度調査、虫卵検査)を行う。この対象者に対しては、虫卵検査、超音波検査、採血を実施した。全血のRNA抽出、血清の抗体測定や循環抗原の測定を行い、検便や血液検査により感染が判明すればプラジカンテルによる治療を前年度に引き続き行い、データを集積する。昨年度年の調査結果から、ソルソゴン地区において日本住血吸虫症の最も高い侵淫地であるTulay, Gumapiaの周辺に居住する全住民に対し疫学調査を行った。対象患者から採取した末梢血リンパ球に虫卵由来の組み換え蛋白であるSEA-like protein を用いて刺激した結果、リンパ球からTh2 Cytokineが産生されることを確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)
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[Book] 感染症事典2012
Author(s)
感染症事典編集委員会 編 共著 菊池三穂子
Total Pages
527-532
Publisher
オーム社