2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500003
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
加納 幹雄 茨城大学, 工学部, 教授 (20099823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇野 美由紀 茨城大学, 大学教育センター, 講師 (90567843)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 視覚暗号 / カラー視覚暗号 / 視覚カードゲーム / カラー視覚カードゲーム / カラー離散数学 |
Research Abstract |
視覚型秘密分散法は普通白と黒の2色のピクセルで構成される画像を暗号化するが、ここでは赤と緑と白と黒の4色のピクセルで構成される画像を暗号化する。フルカラー化することなど、カラー化の研究もされているが、いずれもコントラストが非常に小さくなっており、実用上は使えない。また、パソコン上で理想的にシートを重ねてもごく単純な図形しか認識できない。 本研究では4色に限定し、さらに赤と緑のサブピクセルが重なると黒くなることを利用して、高コントラストで実現することを目指している。具体的な成果として(n,2)-VCSのカラー化の実現とそのコントラスの最適性の証明した。これは1枚の4色からなる秘密画像をn枚のシートに暗号化したランダム模様で出力し、その中のどの2枚を重ねても元の秘密画像が出現するものである。n=2,3の場合を完全に解決し、また一般の場合にも構成を提案した。 上記の暗号化でもコントラスが低くなることが多い。コントラスを高くするため、セキュリティ条件を弱くしたカードゲームについても同様の研究を行った。特に、男のカードと女のカードがあり、男のカードと女のカードを合わせると、秘密画像が出現し、同性のカードを重ねてもランダム模様しかでないカードゲームについて、構成法を提案し、一方の人数が少ないときには最適であることを示した。 また、本研究に関連する離散数学の各種問題にも貢献できたことを付け加えたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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