2011 Fiscal Year Annual Research Report
部分的役割権限を持つ利用者連携型Webアプリケーションの自動生成方式の研究
Project/Area Number |
22500024
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
野呂 智哉 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教 (80401553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳田 雄洋 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (30111644)
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Keywords | 生成系 / Webアプリケーション / 役割権限定義 / データベース / 利用者連携型 / クライアント中心モデル |
Research Abstract |
本研究は,部分的役割権限を持つ利用者が相互に連携する利用者連携型Webアプリケーションを,明示的な役割権限定義に基づいて非プログラマが自動生成する手法を開発することを目的とする. 平成23年度は,サーバ側とクライアント側の両方のプログラミングを必要とするサーバプッシュ技術を利用したクライアント中心の現代的Webアプリケーションの自動生成手法を開発した,本手法は,スタンドアローンアプリケーションを設計するように,サーバ側とクライアント側の区別を意識しない方式で記述し,自動的にサーバ側とクライアント側のプログラムを生成する.従来手法では,クライアント側の処理は入力チェックなどのようにサーバ側の処理とは独立した処理しか扱えなかったが,本手法ではデータベースの更新に合わせたWebページのリアルタイム更新などのようにサーバ側と密接に連携した処理も扱える.評価実験により,従来手法でも生成可能なタイプのWebアプリケーションについても,従来手法と同等もしくはより短時間での記述・生成が可能であることを確認した. また,前年度に開発した方式は,役割ごとに定義されたデータベースへのアクセス権限から,標準的な閲覧・検索・書き込み操作を行うWebページを線形的に遷移するWebアプリケーションしか生成できなかった.平成23年度は,Webページの遷移構造や遷移時の処理の記述が可能となるように手法を拡張した.従来手法ではデータベースに対するアクセス権限のみを定義したが,拡張手法ではページ遷移時の処理の実行権限の定義を追加する.本手法により,各レコードの複数フィールドの値の和を計算し,結果を表示するなどの処理が可能となり,より一般的なWebアプリケーションを生成できるようになった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度当初の計画通り,Webページの遷移構造や遷移時の処理の記述方式の開発と,サーバプッシュ技術を利用した現代的Webアプリケーションの自動生成方式の設計を行った.
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Strategy for Future Research Activity |
現在の生成手法では,Webアプリケーションの生成後に役割権限を変更することができない.平成24年度は,生成後の役割権限の変更が可能となるように記述方式の拡張を行う. また,開発した方式について,役割権限定義のコストや表現可能範囲の総合的評価を行う.さらに,自動生成システムを一定の制限下で公開し,試験的に使用してもらう計画である.
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Research Products
(1 results)