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2010 Fiscal Year Annual Research Report

グルーコードを削減するモジュールのバインド方式に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22500038
Research InstitutionKyoto Sangyo University

Principal Investigator

荻原 剛志  京都産業大学, コンピュータ理工学部, 教授 (90231224)

Keywordsソフトウェア開発効率化・安定化 / ソフトウェア学 / 組込みソフトウェア / バインディング / 手続型言語 / ソフトウェアコンポーネント
Research Abstract

従来から提案していた、手続き型言語のモジュールを結合するための静的な機構であるタップについて、C言語を対象として実装を行った。また、ソフトウェア開発に適用を試み、評価を行った。その結果、提案していた通りの機能が実現できていることを確認した。しかし、静的な機構としたための制約によって、実際のソフトウェア開発に適用する上での難点が存在することが明らかとなった。具体例をあげると、タッチセンサ付き液晶ディスプレイを制御する組込みシステムを対象に行った開発実験において、スクリーン上のボタン領域の数を動的に変更するアプリケーション開発に、静的なタップでは十分に対応ができなかった。なお、この実装の詳細は京都産業大学論集にて公開している。この結果から、静的な機構を用いたバインド方式には限界があることが判明したため、動的に利用可能な機構を新たに提案するに至った。この機構をcovalと呼ぶ。covalは共有可能な変数とコールバック関数を組み合わせた構造体として実装される。同じ型の変数を持つcoval同士はバインド操作によってそれらの値を共有することができる。あるモジュールが共有変数の値を変更した際には、登録しておいたコールバック関数が起動され、他のモジュールを活性化することができる。また、バインドしないcovalは通常の変数と同じように扱うことができるため、複数のモジュールを連携させる際に、バインド操作以外のコード記述を低減させることが可能である。このような機能を持つcovalをC言語上で実装し、パソコン、およびOSの存在しない組込みシステム環境において動作することを確認した。coval機構の概要と使用例に関しては、情報処理学会ソフトウェア工学研究会にて公表している。

  • Research Products

    (3 results)

All 2011 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] C言語への静的なバインド機構の実装2011

    • Author(s)
      荻原剛志
    • Journal Title

      京都産業大学論集 自然科学系列

      Volume: 40 Pages: 109-124

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 共有変数を用いたバインド方式の提案とソフトウェア開発への応用について2011

    • Author(s)
      荻原剛志
    • Organizer
      情報処理学会ソフトウェア工学研究会
    • Place of Presentation
      (震災のため口頭発表なし)
    • Year and Date
      2011-03-07
  • [Remarks]

    • URL

      http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/-ogihara/coval/

URL: 

Published: 2012-07-19  

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