2010 Fiscal Year Annual Research Report
次世代集積システム設計のタイミング保証インクリメンタル物理設計法の研究
Project/Area Number |
22500049
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
豊永 昌彦 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 教授 (40346705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村岡 道明 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 教授 (80444777)
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Keywords | 設計自動化 / 自動配置 / 自動配線 / LSI(大規模集積回路) / 配置評価関数 / クロストーク / インクリメンタル物理設計 |
Research Abstract |
本研究テーマは,次世代システムLSIの製造技術の微細化に伴い困難になってきたタイミング保障のため,(a)物理仕様推定用のプロト物理設計法,(b)推定と整合性をもつインクリメンタル物理設計改善法,および(c)システムLSI設計フローによる評価で構成し,22年度はその基礎となる(a)物理仕様推定のプロトシステムの構築と性能評価を中心に23年度予定の(b)についても先行着手し,以下の成果を得た (a)物理仕様推定用のプロト物理設計法の研究 本サブテーマにおいて超高速配線法の検討と高速配置法との連携による物理設計推定の研究をおこなった.高速配置システムは本研究室の配置プログラムの一部変更で実装した.また高速配線法の開発として,パターン配線法とチャネル配線法の2種類の配線システムを構築して検討をおこない,パターン配線法とチャネル配線法を組み合わせる方法が精度で優れることが判明した.プロトタイプを試作し,クロストーク回避配置手法による設計結果と比較した精度検証では全クロストーク箇所を検出した.[学会発表1] (b)推定と整合性をもつ配置改善法の研究(23年度予定の先行) 推定と整合性を持つ配置改善法の予備研究として,配置改善の限界推定法を検討し,VLSI設計フローの3フェーズ「機能設計」「論理設計」「物理設計」においてインクリメンタル配置設計(配置ECO)による改善限界について推定法と実ECOとの比較検証をおこない,同推定法が高精度であることが判明した.また,同推定手法を応用したECOフェーズの最適化手法についても成果を得た[学会発表2]
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Research Products
(2 results)