2012 Fiscal Year Annual Research Report
再構成可能なディジタル波形信号合成器の開発とその設計自動化に関する研究
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22500050
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
永山 忍 広島市立大学, 情報科学研究科, 准教授 (10405491)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 再構成可能デバイス / ディジタル波形信号合成器 / 二次元ディジタル波形信号 / 二変数数学関数回路 / 設計自動化 / 高位合成 |
Research Abstract |
様々な応用分野で利用できる再構成可能なディジタル波形信号合成器とその設計自動化ツールの開発を目的とし、平成24年度は、平成23年度までに開発したディジタル波形信号合成器と設計自動化ツールに様々な拡張を加え、新たな応用分野の開拓を行った。具体的には以下の二つの研究を行った。 1.多次元波形信号への拡張 複数の入力信号を合成した多次元波形信号の生成は、一般に非常に困難であるため、本研究では、二つの入力信号を合成する二次元波形信号の生成に対象を絞って研究を行った。その結果、バイリニア補間を用いた区分多項式近似による二変数数学関数回路の設計法をディジタル波形信号合成器の設計にも応用できることがわかり、高速かつコンパクトな二次元波形信号合成器の設計に成功した。実験により、一般的なソフトウェアによる実装に比べ、本合成器では数百倍の速度で二次元波形信号が生成できることを明らかにした。また、考案した設計手法はバイリニア補間を多変数に拡張したマルチリニア補間を用いることにより、理論的には多次元ディジタル波形信号合成器の設計に応用できることも明らかにした。 2.ディジタル波形信号合成器の応用分野の新規開拓 上記の研究成果により、より多様なディジタル信号を高速に生成できるようになったため、新たな応用分野を開拓でき、今までの無線通信機器や家電製品への応用だけでなく、自動車産業への応用の可能性も見出すことができた。その結果、地元大手自動車メーカーへの技術提供および共同研究を開始することができた。また、これまでに得られた研究成果(ノイズの解析法など)を他の研究プロジェクト(システムの解析・診断)にも応用することができ、システムの診断手法で特許の出願をすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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