2012 Fiscal Year Annual Research Report
目標値の設定ができる省電力型無線LANシステムに関する研究
Project/Area Number |
22500061
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岡村 耕二 九州大学, 学内共同利用施設等, 教授 (70252830)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 省エネルギー化 / 無線LAN / SLA / 通信機器 / ネットワーク運用 / ポアソン過程 / フーリエ変換 / Service Level Agreement |
Research Abstract |
本研究の目的は、省エネルギー化が一般的に困難である通信機器の運用において、省エネルギー化を実現し、さらに、削減する電力量や維持すべきサービス品質などの目標値を設定可能にするための研究を行うことである。本研究では、通信機器として無線LAN システムに着目し、目標値を設定した省エネルギー運用の実現を目指した。 平成24年度はまず、サービス品質などの目標値として、無線 LAN サービスが提供する SLA (Service Level Agreement) に着目し、省電力運用によっていくつかの無線 AP (Access Point) を停止しても無線 LAN サービスとしては SLA を満たすアルゴリズムを開発し、利用者の出現をポアソン過程に仮定したシミュレーションによって、その評価を行なった。その結果、本アルゴリズムでは必要十分な電力供給の元でサービスの SLA を維持して無線サービスを提供可能であることがわかった。 次に無線 AP を停止するために、利用者の有無をネットワークトラフィック情報のみから高速に判別できる方式を開発し、プロトタイプシステムを用いてその有用性の評価を行なった。本方式では、TCP の SYN パケットに着目してフーリエ変換を行ない、その分散の値を計算した値を用いるが、利用者がいないと判定できるための閾値を求めた。その結果、利用者が実際にいなくなった後、約5分程度で判定が可能になり、従来の方式の四分の一程度の速度での判定が可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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