2010 Fiscal Year Annual Research Report
耐障害性を備えた高信頼次世代アクセス光ネットワークの研究
Project/Area Number |
22500068
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
石井 大介 慶應義塾大学, 理工学研究科, 助教 (40548450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 直明 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (80383983)
岡本 聡 慶應義塾大学, 理工学研究科, 准教授 (10449027)
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Keywords | フォトニックネットワーク / 耐障害性 / 障害回復 / アクセスネットワーク / PON(Passive Optical Network) / アグリゲーションネットワーク / 信頼性 / 超高速光スイッチ |
Research Abstract |
本研究の目的は、光スプリッタを用いた現在のアクセス光ネットワークPON(Passive Optical Network)よりも耐障害性、信頼性に優れた次世代のアクセス光ネットワークアーキテクチャを確立することである。 本年度は、耐障害性に優れたアクセス光ネットワークアーキテクチャに関する研究を行った。現在のアクセス光ネットワークであるPON(Passive Optical Network)と比較して、耐障害性に優れた耐障害性に優れたアーキテクチャを提案した。提案アーキテクチャの特徴は、PONで使用している光スプリッタに替わり、ナノ秒で切り替え可能な超高速光スイッチを使用して、複数のアクセス光ネットワークを束ねることで、冗長性のある光ネットワークを構成するところにある。光スイッチを使用したアーキテクチャ構造に関して、従来の考え方では、アクセスネットワークのツリー構造に冗長性を持たせた二重化ツリー構造とメトロネットワークで採用されているリング構造がある。二重化ツリー構造では冗長性を持たせるための光スイッチ使用数の増加、リング構造では光スイッチを多数経由することによる光信号の損失が問題となる。そこで、本研究ではツリー構造をベースに複数のリング構造を組み合わせた構造を提案し、収容加入者数に応じた設計法を確立した。提案した構造では、二重化ツリーよりも光スイッチ数を抑えて、所望の光信号レベル、耐障害性を満たすアーキテクチャを設計できることを示した。また、提案アーキテクチャでは、複数のアクセス光ネットワークを束ねることで基地局数等を低減することが可能であるため、消費電力の低減が期待される。そこで、大規模アクセス光ネットワークやアクセスネットワークとメトロネットワークの統合も本研究の応用として視野に入れ、省エネルギーの観点からも提案アーキテクチャの評価を行い、提案アーキテクチャが有効であることを示した。
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Research Products
(7 results)