2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500072
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
廣津 登志夫 法政大学, 情報科学部, 教授 (10378268)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 仮想ネットワーク / VLAN / マルチポイントスイッチング |
Research Abstract |
本研究では、データリンク層(L2)が仮想化されたネットワーク上でのTCP/IPネットワークの構築および制御技術の研究を展開する。今年度は仮想化環境でのマルチレイヤ・マルチポイント通信制御の仕組みの実現に関する研究と仮想化環境の通信機能測定や制御技術についての研究を展開した。マルチレイヤ・マルチポイント制御については、OpenFlow技術を制御の基盤として、ネットワーク中の多数のスイッチで、ネットワークの末端のノードのIPアドレスに応じて、複数パスを有効に活用しつつ並行スイッチングする技術を確立した。具体的には複数の経路と中継点を持つトポロジであるFAT-treeネットワークを対象として、仮想化され多様なIPアドレス(L3アドレス)を付与されたノード群の通信を柔軟に制御し、ネットワーク全体の通信効率を向上させることを可能とした。 ここでは、実際に様々なネットワーク状態の観測と制御を行うとともに、そこに流れるトラフィック情報から必要等される中継情報の抽出・構築を行った。これを元に、ネットワーク中の各スイッチに複数レイヤにわたる中継情報を動的に設定することで、任意の端末群において効率的な通信制御が可能となった。また、このネットワークを制御する制御ネットワークについても、物理ネットワーク上に低コストで自動構築する技術を確立した。これについては、将来的に障害等への対処も考慮したものとなっている。これらの実環境の制御技術に加えて、その制御の高速化技術の研究や、仮想化基盤上の通信効率のモデル化についても研究を進めた。これらの連携により、データセンタやクラスタなどの仮想化・高密度ネットワークにおける動的通信制御の基礎が確立された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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