2010 Fiscal Year Annual Research Report
ヘテロジニアス環境でのJXTA-Overlay P2Pシステムの実装と評価
Project/Area Number |
22500077
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
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Keywords | JXTA-Overlay / P2Pシステム / ヘテロジニアス環境 / P2P応用 / 知的手法 / セキュリティ / SmartBox / P2P遠隔教育システム |
Research Abstract |
近年の通信技術には,2つの大きな流れがある。一つはインターネットに代表されるクライアント・サーバ・システムともう一つはP2Pシステムである。最近のP2Pシステムはその技術的な特徴からシステム設計や実装において新しい分野を生み出している。JXTAを用いたP2Pの研究が数多く開始されてきている。JXTAは各種サービスに必要とされる共通のアプリケーション要件を提供することによって、あらゆるP2Pサービスを実行できるプラットフォームである。JXTA-Overlayは、JXTAベースのアプリケーションに必要とされる基本的な機能を提供するものである。平成22年度の研究では、ピアグループ機能、ピアの監視、ピアグループとタスクの監視、とセキュリティ機能を設計し実装を行った。また、知的アルゴリズムに基づいてP2Pシステムの経路制御、電力制御、リソース割り当てのための新しいアルゴリズムの提案と実装を行った。 JXTA-Overlay上のあるピアからコマンド(文字型)のバイナリーコードをエンコードしP2P通信で転送後、他のピアで受信したデータをデコードする。文字型のデータをバイナリー型には変換しているが、セキュリティの面からは極めて脆弱である。そこで、より安全に通信を行うためにコード伝送に暗号化技術によるセキュリティ機能を実装した。また、ファジィ理論に基づいたJXTA-Overlay P2Pシステムのための新しい信頼性ピアのアルゴリズムの提案と実際を行った。 従来の研究ではJXTA-Overlay P2P遠隔教育システムのユーザに、学習意欲を高めるための「刺激」を与えるためのSmartBox装置を実装した。しかし、サイズは大きいため実験し難くなっていたため、平成22年度の研究ではSmartBoxの小型化の改良を行った。
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Research Products
(61 results)