2010 Fiscal Year Annual Research Report
確率統計的手法による焦電センサ出力の周波数特徴量を利用した測位システムの研究開発
Project/Area Number |
22500079
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
河本 満 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部, 研究員 (10300865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
車谷 浩一 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, グループ長 (50356945)
幸島 明男 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 研究員 (20357130)
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Keywords | ユビキタスコンピューティング / 確率推論 / 確率解析 / センサネットワーク / 焦電センサ / 焦電センサアレイ / 移動方向推定 / 位置測位 |
Research Abstract |
計測環境の整備として,焦電センサを4個利用して焦電センサアレイを作製し,焦電センサアレイからデータが取得できるシステムを構築した.システムの構成は焦電センサアレイ,A/D変換器が付随しているPIC,データ解析用PCサーバからなり,処理の流れは,焦電センサアレイから得られたデータはA/D変換器を介してPICに取り込まれ,取り込んだデータは位置推定解析を行うために,Bluetoothを通してPCサーバに送られる.このとき,PCサーバではデータ解析を行い,熱源の位置推定を行う.開発した焦電センサアレイの特徴は,従来の焦電センサがOn/Offの反応のみであったのを,熱源の移動方向の推定にも利用可能に拡張したところにある.移動方向の推定に関するアルゴリズムは,焦電センサアレイを構成している4つの焦電センサの検出領域を重ねて,アレイ自体の検出範囲を9つに分割し,分割した9つの領域と一対一に対応する反応をパターン処理で認識することによって,熱源の位置や移動方向を推定するアルゴリズムとなっている.これらの内容は,国内学会(ユビキタスコンピューティングシステム研究会)や和文論文誌(計測自動制御学会産業論文集)で発表した
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