2012 Fiscal Year Annual Research Report
確率統計的手法による焦電センサ出力の周波数特徴量を利用した測位システムの研究開発
Project/Area Number |
22500079
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
河本 満 独立行政法人産業技術総合研究所, サービス工学研究センター, 主任研究員 (10300865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
幸島 明男 独立行政法人産業技術総合研究所, サービス工学研究センター, 主任研究員 (20357130)
車谷 浩一 独立行政法人産業技術総合研究所, サービス工学研究センター, チーム長 (50356945)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ユビキタスコンピューティング / データ融合 / 焦電型赤外線センサ / センサアレイ / センサネットワーク |
Research Abstract |
本年度は,複数(2つ)の焦電型赤外線センサアレイを用いて,熱源(人間)の移動を追跡できるアルゴリズムの研究開発に成功した.2つの焦電型赤外線センサアレイを実験室の天井に設置し,人間が実験室をどのように移動するか,どの出入口を利用してどこのブースの方向に移動したかなど,単純な人物の移動動線を検出することが可能となった.また,本研究開発アルゴリズムは,2つの焦電型赤外線センサアレイを用いていることから,1つのセンサアレイの出力を別のセンサアレイの出力と融合して,熱源の追跡動線の検知を実現するアルゴリズムとなっている.本年度は2つのセンサアレイの出力融合を実現したが,3つ以上のセンサアレイの出力もセンタネットワークを通じて融合できるように拡張することが可能であるので,今後は3つ以上のセンサアレイを用いて,熱源の比較的細かい動きの検知に活用する予定である.さらに,実験を通じて,焦電型赤外線センサアレイの設置場所において,設置場所毎にどのようなトポロジーで動線検知を行えばよいかというノウハウが分かり,そのノウハウに従ってセンサアレイの検出範囲に熱源の出入口を設定すれば,熱源の動線検知がさらにうまくいくことも確認した.これにより,今後,焦電型赤外線センサアレイの設置を考えた場合,このノウハウを活用すれば,設置場所も比較的容易に決めることができ,短時間での計測開始を見込めるようになった.従って,焦電型赤外線センサを用いた計測を想定した場合,焦電型赤外線センサの従来の特徴である安価,プライバシーの侵害がゼロ,暗闇の中でも利用可能,音の発生に関係なく利用可能,発信機を常時所有する必要がない,に併せて,設置から計測までを比較的短時間で行えることを利点として加えることができたことにより,焦電型赤外線センサを用いた計測に関する利用活用価値をさらに上げることに貢献できたと考えている.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)