2012 Fiscal Year Annual Research Report
動的な多次元データの新しい記憶・処理方式の提案とその基盤構築
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22500086
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
都司 達夫 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80115302)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | データキューブ / データウエアハウス / 経歴パターン法 / 差分構築 / オンライン分析 / 集約 / XML |
Research Abstract |
現在まで構築した経歴・パターン法による動的多次元データセットの処理基盤システムのプロトタイプ上で,主に次の3点の成果を得た。 (1)システム運用時に必要に応じて新たな属性値の追加を容認する動的データキューブの実現方式を検討し,実装・評価した。オンライン分析を可能とするために,データキューブは分析に先立って事前に構築される。通常,対象テーブルのスキーマは不変であることを前提としている。しかし,業務の拡大につれベーステーブルに新たな属性を追加するといったスキーマ進化の必要が生じた場合,対応するデータキューブは再構築を必要とし,これには巨大なコストを伴う。そこで,スキーマ進化に対して,再構成コストが低いデータキューブの構成方式を設計した。経歴・パターン法によるタプルのエンコード方式は次元拡張に対して,高い適応性を有するが,ここでは,動的なデータキューブの実装に適合するように再設計し,システム構築を行った。また,構築した動的データキューブのパフォーマンスを評価した結果,スキーマ進化に対して,ほとんど時間コストが増加しないことを確認した。 (2) 検索範囲を絞り込むためにチャンクと呼ばれる単位に配列を分割することにより,マルチコアマシン上でタップルセットの並列処理方式を提案し,実装・評価した.評価により,並列検索の効果を確認した。 (3) XML文書の一実装方式を提案し,実装・評価した。この方式ではXML木の動的な構造更新に対して再ラベル付け等の再編成を行う必要が無い。検索速度向上のために多くのXMLDBでは,高い記憶コストの索引付けが行われるが,本方式では,最小限の索引付けによりコンパクト性と高速性を両立させながら,動的なXML文書を実装することが可能である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)