2010 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス環境における常時装着小型入出力装置に関する研究
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22500108
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
赤池 英夫 電気通信大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教 (00262379)
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Keywords | ユーザインタフェース / ユビキタス環境 / ウェアラブル機器 |
Research Abstract |
初期システムの試作と候補の確定 研究目的における常時装着入出力装置(以後、提案装置)には種々の実現法があるが、試作を通して次年度の実証実験のための装置構成を確定させた。具体的には、1.複数電極における静電容量の変化を検知し利用者の操作の検出すること、2.LEDにより外部からの情報を提示すること、3.赤外線を用いて外界との通信を行うこと、4.電源として小型のボタン電池と太陽電池の二種を組み合わせて使用することなどである。 また通常のPCに赤外線入出力装置を付加することで、ユビキタス環境を模擬する情報端末を作成した。 課題とその対策 プロトタイプ装置の作成を通しいくつかの課題が明らかとなった。以下に課題とその対策について述べる。 ・工作の容易さから一般に市販されている部品を使用しているが、常時装着を可能とするための小型軽量化が難しい。これに対し、より適した部品が入手となり次第利用するとともに提案装置の基材の形状を工夫する。 ・電源として容量の小さな一次電池と通信時に瞬間的に電力を供給するための補助的なキャパシタ(太陽電池と昇圧コンバータにより充電)を持たせているが長時間の使用には実用上限界がある。主に情報の提示と通信に電力が必要となるが、後者に関してはより軽量な通信プロトコルを採用することで改善を図る。 ・提案装置上の制御プログラムの記述にはC言語を模して作成した独自の言語を用いているが、提案装置でのプログラミングにて頻繁に現れるハードウェア割り込みをトリガとするイベント駆動型の記述がしにくく、また使用電力を抑制するための記述は別途組み込んだアセンブリ言語で行う必要がある。これらの記述を容易にするための改良を行う。
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