2011 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス環境における常時装着小型入出力装置に関する研究
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22500108
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
赤池 英夫 電気通信大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教 (00262379)
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Keywords | ユーザインタフェース / ユビキタス環境 / ウェアラブル機器 |
Research Abstract |
前年度に確定した提案装置の実装候補を用いて、実証実験めための予備調査を行った。その結果、以下の問題点が見出され改善を要することが判明した。 (1)提案装置の実装候補は製作上の都合、サイズが固定されているため、指表面との隙間を適宜詰めることで利用者の装着部位(非利き手の第二指)の寸法に調整することを予定していたが、装着感への悪影響より常時装着の目的に反する結果となった。これに対して基材部の作製法およびデザインの変更で対応することとした。 (2)LEDなどの点灯状態によって外界から得られた情報を提示していたが、もっぱら視覚に頼ることになり即応性に乏しく、また非効率であった。これに対して聴覚あるいは触覚の利用が有効であるが提案装置のサイズから搭載が難しい。そのため併せて以下の問題(3)の解決手段を取ることにした。 (3)提案装置の小型化を目指し太陽電池を用いた環境発電電源を検討していたが、日中の天候に左右され、また夜間の利用には向かず、使用時間や使用頻度に大きな制約が生じてしまった。そのため指輪型の入出力部と電源を分離することとした。ただし常時装着性を大きく損なわないように腕時計状にとどめ、そこに電源、聴覚および触覚を刺激する素子、さらに本研究計画時に予定していた外界との通信のための無線機器を収めることとした。 また、ユビキタス環境の模擬にノート型PCを利用していたが、計画当初には存在していなかった安価なタブレット型端末が入手できるようになったため、これらを利用し模擬環境の再構築をすることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
装置改良および模擬環境再構築のため。
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Strategy for Future Research Activity |
まず早急に提案装置の改良および環境の再構築を完了させ、実証実験を実施する。ただし提案装置のサイズは利用者によるため被験者実験の計画と並行して調整を行う。提案装置には新たな通信機能を追加するので、その活用を含むシナリオを考案し被験者実験を通して有用性を検証する。
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