2011 Fiscal Year Annual Research Report
映像想起とそのスケッチ表現メカニズムを利用した未整理映像の検索方式
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22500111
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
戸田 真志 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (40336417)
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Keywords | 映像検索 / 心象画 / スケッチ描画 / 適応的フィードバック / テクスチャ |
Research Abstract |
本研究の目的は、映像情報爆発時代における大量の未整理映像を対象として、映像中のオブジェクトとその動きを時空間的に重畳した手描きスケッチ画像をクエリとする映像検索手法の確立である。手描きスヶッチ画像は一連の映像における心象を形作るオブジェクトやその動きを時空間的に重畳したものであるため、これら各要素を分解し、映像クエリとして再整形することが中心課題となる。具体的には、映像中に含まれるオブジェクトおよびその動き情報を安定して抽出し、手描きスケッチ中のオブジェクトの形状表現および動き表現とのマッチング処理を行うことで、合致度の高い映像記録を検索結果として提示する。またスケッチ表現は、本質的に表現の冗長度が高いことを考慮し、スケッチ記述の個人差等に対する対応が必要となる。 本年度の成果は以下の2点に集約される。 1.スケッチ画像中に含まれるオブジェクトと動き、および背景の利用については、昨年度までに実装を終えているが、本年度は、新たにテクスチャ、塗りの特徴量の利用方式を検討し、実現した。これにより、例えば「模様のある犬と模様めない犬の区別」「白い犬と茶色の犬の区別」等が可能となった。 2.実形状とスケッチ形状の乖離や、スケッチ記述の個人差に対応するために、検索結果の評価をフィードバックするための適合性フィードバックの仕組みを実現した。この仕組みを用いた実証実験を複数回実施することにより、その効果を検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の申請書のスケジュールにおおむね準拠して研究は進捗しており、順調に進展していると評する。
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Strategy for Future Research Activity |
本課題は特に大きな問題もなく、順調に研究が進展していると評している。当初の計画に従って、今後も研究を推進する予定である。
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Research Products
(5 results)