2010 Fiscal Year Annual Research Report
エージェント組織の状態推測型動作制御機構に関する研究
Project/Area Number |
22500116
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
木下 哲男 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (20282006)
|
Keywords | エージェント / マルチエージェント / 動作制御 |
Research Abstract |
エージェント組織の状態推測型動作制御機構の設計に係る機能要件を整理し、同機構の適用対象として想定しているエージェントシステム/マルチエージェントシステム応用事例の調査・検討を行うと共に、その設計実装の基盤となるマルチエージェントフレームワークの環境整備を行った。 すなわち、状態推測型動作制御機構の基盤として、マルチエージェントシステムの動作制御モデルをもとにエージェントシステムの動作状況を観測方法について検討し、エージェント組織を構成する各エージェントの動作情報(推論実行時間、メッセージ送受信数、或いは、これらの単位時間平均値など)を最も基本的な動作情報として収集・蓄積する。そして、これをもとにエージェント組織レベル、及び、エージェントシステムレベルの動作情報を加工・生成する方式とし、こうしたエージェント動作情報の収集・蓄積のための機能要件を整理した。これと並行して、動作制御機構を適用するエージェント応用システムの事例として、マルチエージェント型ネットワーク監視・管理システム、及び、マルチエージェント型マイクログリッドを選定し、これらの現行アーキテクチャを精査すると共に、動作制御機構を組み込むための方法を検討し、一部機能の試作と実験を行った。更に、前述したエージェント動作情報の収集・蓄積の処理をエージェント自身で行わせるために、その設計・実装・運用の基盤となっているマルチエージェントフレームワーク(エージェントシステム開発・利用ツール)の機能改良について検討した。
|
Research Products
(12 results)