2012 Fiscal Year Annual Research Report
エージェント組織の状態推測型動作制御機構に関する研究
Project/Area Number |
22500116
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
木下 哲男 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (20282006)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | エージェント / マルチエージェント / 動作制御 |
Research Abstract |
マルチエージェントシステムは、協調的に動作する複数のエージェントを組織化して構成されるシステムである。しかし、システム設計時に稼働時の動作や性能を正確に予想することは難しく、また、システム基盤となる分散環境では、変動する環境からの影響を直接的/間接的に受けて、システムの動作や特性に不規則な変動や劣化が生じるなどの問題があり、これに対処するための方策が要請されている。そこで、本研究では、発展型エージェントシステムの考え方に基づいて、システムに影響を及ぼす変動に対処しながら継続的かつ安定的に稼働するマルチエージェントシステムとその動作制御機構について検討した。すなわち、マルチエージェントシステムの挙動を観測し、システムに不都合な状況(性能低下や動作停止など)が生じる場合には速やかに警報を発する、また、可能な場合には、当該状況を緩和/回避するためにエージェント組織の調整・再編等の処理を自律的に実行するマルチエージェントシステムとその制御機能について検討し、次の成果を得た。 (1)発展型エージェントシステムの動作制御モデルに基づくシステム特性の特徴量を提案し、その効果を実験的に検証した。(2)エージェントシステムの理論モデルの解析と実システムを用いた実験により、ゆらぎの分散がシステム特性の変化を捉える際の特徴量となる可能性を示した(3)リポジトリ型マルチエージェントフレームワークに基づくエージェント応用システムのためのシステム動作情報の監視(収集・観測と分析)機能を実現した。 また、上記項目に関する検討と並行して、既存のマルチエージェントアプリケーションをもとに動作制御機構の実現方法についても検討し、その構築技術に関する知見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)