2012 Fiscal Year Annual Research Report
利用者の納得に寄与する情報アクセス技術に関する研究
Project/Area Number |
22500124
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
森 辰則 横浜国立大学, 環境情報研究院, 教授 (70212264)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ディレクトリ・情報検索 / 画像,文章,音声等認識 / ユーザインターフェース / 自然言語処理 / 情報アクセス技術 / 質問応答システム / 情報信憑性判断支援 |
Research Abstract |
世界に存在する膨大な量の文書情報を扱うために情報アクセス技術に関する研究が行われているが、従来は、回答候補群について、利用者が如何に検証し、自分なりに納得のいく回答を選ぶかという観点で議論がされていない。本研究では、情報アクセスシステムが提示する回答候補の採否を利用者が最終的に判断することを当然の前提とし、利用者の納得に寄与する情報アクセス技術を検討している。本年度は特に以下の検討を行った。 1. 理論的な枠組みに関する検討 前年度に引き続き、利用者の納得の観点から言語的なモデルを検討した。まず、情報アクセスシステムの代表例である質問応答システムを題材とし、Q&Aコミュニティサービスの事例から得られる質問と回答の仕方に関する言語モデルを抽出し、利用することを検討した。さらに、回答候補が含まれるであろう検索文書集合においてトピックモデルを構築し、先のモデルに融合する方法を検討した。いずれも、精度向上に寄与することが確認された。 2. 回答候補間の関係の観点から、利用者の納得への寄与の検討(第2期)ならびに利用者からの納得に関するフィードバックの検討 前年度の検討において、回答候補間の相対的な位置づけを利用者に提示する際に情報信憑性の判断と納得に寄与するために、研究の焦点を調停要約と呼ぶ情報統合・提示の枠組みに移した。これを引き続き検討するとともに、この文脈において当初予定のフィードバックの検討を行った。まず、従来手法では、トピックとしては適切であが談話の結束性としては不適切な解候補が得られていたが、語彙的連鎖の導入により改善できることが分かった。さらに、第一段階の情報提示において利用者が納得できない回答候補があった場合を想定し、提示された情報に利用者が焦点としている箇所に印をつけ、焦点を詳細化することにより、調停要約パッセージ自身の抽出精度が向上することが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)