2010 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー画像による路面観測システムの構築に関する研究
Project/Area Number |
22500154
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
田中 直樹 神戸大学, 大学院・海事科学研究科, 教授 (90188318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌原 淳三 神戸大学, 大学院・海事科学研究科, 准教授 (60283917)
長松 隆 神戸大学, 大学院・海事科学研究科, 講師 (80314251)
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Keywords | 路面画像 / クラック / モルフォロジィ / シャノンダイバージェンス |
Research Abstract |
本研究課題の目的は、モルフォロジィ演算子などに基づく「路面画像からのクラック抽出方式」、シャノン・ダイバージェンスに基づく「劣化にロバストな白線領域抽出方式」を実際の路面画像データベースに適用し、実用的な路面観測システムを構築することにある。本年度は、まずクラックなどの路面要素が存在する路面画像のデータベースの分類・分析を行いその整備を進めた。さらに、クラックなどの路面要素の抽出アルゴリズムに必要となる新たな2値化方式を提案した。提案方式は、ブランケット法により算出するフラクタル次元(FD値)を2値化画像の評価尺度として用いる。すなわち、FD値は、2値化画像の良さを評価できるため良好な2値化が可能な大局的2値化閾値を選択することが可能となる。ブランケット2値化法をクラック画像に適用し、クラック領域が高精度に抽出される2値化が可能であることを実験的に確認している。さらに同方式を用いて高性能な画像圧縮方式が実現できることも示した。路面の性状である排水性・非排水性の判別に関する基礎的な実験も実施し、主に路面画像の周波数的な特徴量を指標とすることにより、排水性・非排水性路面の判別ができるとの考察結果を得ている。また、1次的に得られるラック領域は、線状に破断して得られる傾向が強い傾向があり、これらの破断クラック領域を結合する方式についても開発を進めた。クラックの有無の判定に関する定量的な指標に関する基礎的な検討も行った。
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