2012 Fiscal Year Annual Research Report
インテリジェント・ドアノブシステムの開発に関する研究とその評価
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22500160
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
佐藤 公則 鹿児島大学, 理工学研究科, 准教授 (20215776)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 掌紋 / ドアノブシステム / 暗証番号 / 個人識別 / 特徴点抽出 |
Research Abstract |
本課題では、人間が行う自然な行為=ドアノブを「握る」という接触のなかで個人を識別し、開錠が可能となるインテリジェント・ドアノブシステムを開発することを目的としたものである。 従来の認証には、ドアの開閉時に、特別な行為が必要とされている。たとえば、4桁暗証番号を入力したり、インテリジェントカードをかざすなどの行為が挙げられる。そこで、本課題では以下の点について明らかにする。1.自然な行為中(ドアノブを握る)に、掌紋を取得すること。2.取得した掌紋より、個人を識別し、識別結果より、ドアの開閉を行うこと。3.ユーザがストレスを感じさせない、高速認証アルゴリズムの開発すること。 昨年度は、汎用的な回転式ドアノブの中に、全方位カメラを内蔵させ、被験者がドアノブを握り、回転させるときに、掌紋画像を取得するドアノブを開発した。本年度では、高速認証アルゴリズムとして、掌紋の特徴点を抽出する手法を提案し、実際に特徴点の抽出を行った。2つの抽出アルゴリズムを提案し、1つは掌紋上に特徴点を取り、特徴点同士の対応付けを行うことで影やノイズに対してロバスト化を目指した特徴線ベースの手法である。もう1つは掌紋画像を特定パターンで複数に分割し、処理を行うことで掌紋の再現を目指した画像分割ベースの手法である。簡易的な認証として、特徴線が検出された2つのセルが両画像とも同じになった量を特徴線の総数から割ることで認識率とした結果、本人認証率は、80%以上となり、インテリジェントドアノブシステムの可能性を示唆することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)