2012 Fiscal Year Annual Research Report
布地質感認識に対する視触覚記憶の影響と最適な画像表現
Project/Area Number |
22500184
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
阿山 みよし 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30251078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春日 正男 作新学院大学, 経営学部, 教授 (00280909)
佐藤 美恵 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00344903)
清水 裕子 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (30143184)
佐々木 和也 宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (60292570)
石川 智治 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90343186)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 布地 / 質感認識 / ドレープ / 視覚 / 触覚 / 視触覚 / ブラインドタッチ |
Research Abstract |
本研究の目的は,布地の画像からその質感を認識する際に各観察者が持つ布地質感データベースがどのような役割を果たしているのか,及び,画像品質やその内容は質感認識にどのような影響を与えているのか,この2点を明らかにすることである.ここでいう質感データベースとは認識メカニズムに存在すると考えられる視触覚融合性記憶(視触覚記憶)を指す. 平成22~23年度研究では,布地の質感認識にはドレープの重要性を様々な側面から明らかにした。画像を提示してブラインドタッチで布地を同定する実験では、ドレープあり画像条件でドレープなし画像条件より有意に認識率が高くなること、ドレープ形状が見える窓サイズの大きさが布地認識率に影響を与えること,ドレープ形状の複雑さの寄与は布地の種類によって異なることが分かった。 平成24年度研究においては、布地質感認識において視覚と触覚の関与がどの程度であったかを明らかにすることを目的とした.実験では、ディスプレイ上で布地画像を呈示し,実験装置内に各々自然なドレープ有りの状態で並べてある11個の布地サンプルの中から,布地画像と同じ素材だと思う布地を選択させる実験(視覚提示-視覚選択)、およびテスト布地を被験者に触らせ,同じ素材だと思う布地をテスト布地を含む11枚の選択用布地の中からブラインドタッチで選択させる実験(触覚提示-触覚選択)を行った.前者では提示画像のドレープ有無や窓サイズの影響を、後者では選択布地を板に固定の有無の影響を調べた。その結果、両方の実験において布地による相違が顕著になり、視覚だけ又は触覚だけで識別しやすい布地は必ずしも一致しないことがわかった。研究全体において、被服関連学科と工学部の学生間での比較を行い、前者の方が認識率が高い傾向が見られた。このことから、布地の質感認識には各個人の持つ質感データベースの相違が影響していると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)