2012 Fiscal Year Annual Research Report
画像の種類・劣化要因と視覚的に知覚できる劣化限界の関連性について
Project/Area Number |
22500191
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Research Institution | 東京都市大学 |
Principal Investigator |
田口 亮 東京都市大学, 工学部, 教授 (40216825)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 画像評価 / 劣化知覚閾値 / 画像サイズ / 平均輝度値 |
Research Abstract |
これまでの研究では、画像サイズ(解像度)が512×512画素、平均輝度値がほぼ128(8ビット画像)である多種多様な画像に対して、画像のエッジ量とDPTとの相関性を明らかにし、その関係を定式化した。画像サイズや画像の平均輝度値がこれら条件に当てはまらない場合に、これまで求めた「エッジ量とDPTとの関係」を使うことができるか否かは重要な問題である。仮に使えない場合は、種々の条件に対して「エッジ量とDPTとの関係」を予め調査する必要が生じる。そこで、これまでの検討で用いてきた画像群を帯域制限とダウンサンプリングによって理想的に256×256に縮小して新たな画像群を作成し、その画像群を用いて「エッジ量とDPTとの関係」を調査した。その結果「1画素あたりの視野角を統一」して実験を行った時「エッジ量とDPTとの関係」は画像サイズに依存せず不変であることを確認した。次に、画像の平均輝度値の変化が「エッジ量とDPTとの関係」に及ぼす影響に関して調査を行った。平均輝度値の変動をγ変換を用いて行い、画像群を作成した。それら画像を用いて調査を行った結果、平均輝度値が大きくなるとエッジ量に依存せず高い値でDPTは一定となることが分かった。一方、平均輝度値が低くなると、ウェバーの法則から雑音による変動を知覚しやすくなることから、平均輝度値が128の場合よりもDPTは高い値となる。この場合は「エッジ量とDPTとの関係」の直線性は維持され、その傾きもほぼ同じとなる。 以上のように、画像サイズ、平均輝度値を標準に設定した場合の「エッジ量とDPTとの関係」を基準として、その関係の画像サイズと平均輝度値の変動の影響に関して検討を加えた。その結果、画像の平均輝度値の変動が「エッジ量とDPTとの関係」に影響を与えることが明らかにされ、今後、さらにその影響の定量化が必要と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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