2011 Fiscal Year Annual Research Report
表示デバイスにおける文字レイアウト可読性向上化技術の研究
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22500192
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
小谷 章夫 湘南工科大学, 工学部, 教授 (20567763)
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Keywords | 感性情報学 / 画像・文章・音声等認識 / ユーザインターフェイス |
Research Abstract |
紙面の文字情報は,印刷に適した美しく読みやすいフォントを用い,洗練された文字レイアウト技術によってユーザに提供されているものが多い。 しかしながら,生活への浸透が急速に続く携帯電話やパソコン(PC)、デジタルテレビ(DTV),大画面インフォメーションボードなどの画面から得られる文字情報は,ユーザに紙面のような読みやすい文字情報を提供しているとは言い難い。 本研究では,画面表示専用に研究開発したフォント技術をベースに,ユーザのライフスタイルを考慮し,ユーザと表示デバイスの視距離の変化に合わせて,文字を変形しレイアウトすることで,最も見やすい文字情報をユーザに提供する基盤技術の構築を目的としている。 平成23年度では、文字形状の変形(縦横変倍)時に、ユーザの視点と表示デバイスとの距離、角度を分析し、新たな知見を導出した。さらに,定性的な文言として広く使われている「一覧性」を定量化するために新聞記事における文字量の調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究当初は、主に携帯電話に表示されるフォントを対象として可読性の研究を進めてきたが、フラットディスプレイパネル(FDP)の低価格化にともなって、急速に大型のFDPが市場に流通している。大型のFDPを研究対象に加えることにより、研究成果の応用範囲が広がり、達成度も高くなると予想される。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、研究当初より続けてきたフォントの可読性に関わる「文字重心」、「文字明度」に関する研究のまとめを行う。 さらに、近年、液晶ディスプレイの単価が急激に下がったことによって、市場への急速な展開が予想される大画面インフォメーションボードも含めた文字の可読性・視認性について明らかにする。 昨年度までの研究では、表示デバイスとして携帯電話、PC、DTVを対象にしていたため、ユーザと表示デバイスの視距離が、20cmから200cmぐらいまでの範囲であった。しかしながら、大画面インフォメーションボードでは、さらに距離が離れる場合がある。また、距離が離れるとポンゾ錯視などの錯視効果により、図形の大きさ(見え方)が非線形になるとの報告がある。 そこで、ユーザと表示デバイスとの距離関係を中距離にまで拡大し、視距離と文字の大きさ(見え方)、可読性・視認性の関係を明らかにする。
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Research Products
(1 results)