2010 Fiscal Year Annual Research Report
心の健康維持のためのEmotional Fitnessの実践と検証
Project/Area Number |
22500193
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
亀井 且有 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (20161234)
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Keywords | Emotional Fitness / 加速度脈波 / 爽快感指標 / 二次元気分尺度 |
Research Abstract |
1. Emotional Fitnessのための爽快感指標の提案 指尖容積脈波は指尖部のヘモグロビンの吸光度変化から血流変動を測定していることも明らかにされており,おもに抹消血液循環動態や自律神経機能を反映する検査として用いられている.情報量に乏しい指尖容積脈波の欠点を克服し,脈波の定量的な解析を行うために,二次微分波形である加速度脈波を本研究では用いた.まず,指尖容積脈波を二次微分により加速度脈波を求め,加速度脈波をフーリエ変換によりパワースペクトルを求める.次に,加速度脈波のコヒーレンスを計算し,これにパワースペクトルのパワーを書く周波数ごとに乗じることにより,CPを得る.ここで,CPのHF(高周波パワー)に対するLF(低周波パワー)の比を爽快感指標と定義する 2. 二次元気分尺度にもとづく快適度 二次元気分尺度は,気分は覚醒度(興奮-鎮静)と快適度(快-不快)の2軸が直行する2次元構造からなるとするモデルを基礎とする尺度である.この2軸によって区切られる4カテゴリーの心理状態に対応する表現語を因子分析することによって,ポジティブ覚醒因子とネガティブ覚醒因子が抽出し,それを得点化する 3. トレッドミル走行実験による爽快感指標と快適度の相関関係 被験者男女各5名によるトレッドミル走行実験を行い,爽快感指標と快適度の相関関係を検討した.男性の運動強度を30%,女性の運動強度を20%に設定したとき,爽快感指標と快適度との間には高い負の相関があることが明らかとなった
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