2010 Fiscal Year Annual Research Report
概念ファジイ集合基盤言語理解システム研究開発と超高度インタラクション支援への応用
Project/Area Number |
22500211
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
高木 友博 明治大学, 理工学部, 教授 (90308065)
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Keywords | メタファー / 類推 / 推薦 |
Research Abstract |
1、認知言語学に基づくメタファーによる概念形成及び類推システムの実現: メタファーは起点領域から目的領域への写像(方向性のある対応関係の類似性)である.メタファーの発見とはこの写像発見をいう.身体的運動,知覚的作用,経験事例の中で繰り返し生じるパターンを,新聞記事コーパスの語の共起に置き換え,共起性の発見からイメージ・スキーマを抽出した.これにより,「Argument is war.」「Love is a journey.」といった,メタファーの意味を,コンピュータにより発見することに成功した. また,同一のシステムを使用して,言語の持つ多義性を表現し,多義性がメタファーと同じ仕組みで生み出されるというLakoff and Johnson (Metaphors We Live By, 1980)を裏付けた. 2、実環境でのコミュニケーション支援実験による検証: Web上に公開されているレシピ情報を用い,複数ユーザの過去の行動履歴及に基づいた,レシピ推薦システムを開発,実際に使用し評価を行った.その結果,上記類推システムによって,これまでの手法では得られない,有効な推薦が可能になったことを確認した. また,人が雑誌を読む際の履歴から,現在の読者の期待する記事内容を先回りして予測し,それに基づいて雑誌記事を推薦する,新しい形態の電子マガジンを試作した.その結果,これまでの紙の雑誌では得られない,読者にとって心地よい読書を実現した. また,この提案手法は,CWW(Zadeh)による言語コンピューティングではカバーされていない,純粋な言語同士の関係による推論を可能にしており,その違いが明確になると同時に,言語の意味を計算で取り扱う可能性を示した.
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Research Products
(1 results)