2012 Fiscal Year Annual Research Report
情報探索プロセス分析に基づく協調的情報検索支援のための履歴共有システムの構築
Project/Area Number |
22500218
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松村 敦 筑波大学, 図書館情報メディア系, 助教 (40334073)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇陀 則彦 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (50261813)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 情報検索 / 情報推薦 / 情報行動 / 検索履歴 / キュレーション / 履歴共有 / 振り返り / 学習支援 |
Research Abstract |
本研究の目的は,利用者の情報探索行動の履歴に着目し,これを構造化し共有するためのシステムの実現である.本年度は,1)文献検索・蓄積の継続と効果的な提示方法の研究,2)履歴再提示のタイミングに関する研究,3)履歴共有のためのシステム開発,を行った. 1)では,文献検索を継続的に行うためのインタフェースを検討・開発した.さらに,履歴を効果的に提示するためにWebをビジュアルにまとめるシステムも実装し評価した.これにより,検索を継続的に行わせ,内容の分かりやすい多様な文脈を表現できる履歴共有システムの基礎が実現した. 2)では,履歴の種類と活用のタイミングを検討した.履歴には能動的に操作をし意識に残っているものと,そうでないものがある.前者は,新たな活用につながる可能性があり,これを対象とした履歴再提示システムを実装した.再提示のタイミングは,完全にランダムに提示する方法をとっているが,他に現在の作業から文脈を切り出して提示する方法が考えられる.このシステムにより,過去に蓄積したブックマーク等の情報を再提示することが可能となった. 3)では,履歴共有システムを実装し,予備実験により評価した.このシステムでは,履歴を図書館で利用されている分類法である日本十進分類法を用いて構造化する手法を適用している.これにより利用者の知識構造や好みの推測とそれに基づいた推薦が可能である.システムを実際に利用してもらい,履歴共有を試みた上で,有用な履歴を持つ利用者の推薦について評価を行った.その結果,従来手法に比べてより有用な利用者を推薦可能であることが示された. なお,実運用による履歴取得は倫理的問題の解決に時間がかかり,来年度以降の実験に繰り越すことになった.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(3 results)