2010 Fiscal Year Annual Research Report
行政広報がもたらす効果についての多面的評価手法の開発
Project/Area Number |
22500233
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
河井 孝仁 東海大学, 文学部, 教授 (60407997)
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Keywords | 行政広報 / 地域コミュニケーション / シティプロモーション / 地域メディア / 広報評価 |
Research Abstract |
研究初年度である平成22年度においては、行政広報及び地域コミュニケーションが各自治体・地域でどのように行われているかの実態調査、研究フィールドとした静岡県島田市でのイベント広報評価についての考察、さらに国内学会及び国際学会での中間的な成果発表及び学術的な知見の獲得、基礎的なWebアンケートを行った。 各地域・自治体での実態調査については、徳島市・札幌市・佐賀市・秋田県羽後町・鳥取県飯南町・名古屋市等に赴き、主に地域の魅力を地域内外に訴求するための広報活動であるシティプロモーションの状況や、市民活動と連携した地域広報のあり方、評価の考え方についてのヒアリングを中心に行った。これにより、各自治体や地域での広報評価の多様性や、必ずしも十分には評価が行われていない状況が確認できた。 静岡県島田市でのフィールド調査では、行政担当者及びNPO、地域メディア関係者とも連携し、平成22年10月8日に行われた「親子ふれあいイベントHappy Friday in川根」を周知し、誘客するための広報について、参加者アンケート及び島田市内3小学校における保護者アンケートを実施した。これによって広報が伝播していく過程に口コミが重要な役割を持っていることが確認できるとともに、口コミを担う存在及び伝播ルートへの注目の必要が理解できた。 国内学会及び国内学会での成果発表及び知見獲得については、自治体学会・社会情報学会・広報学会・IADIS International Conference Information Systems 2011に参加した。これによって、研究の中間状況のレビューを行うとともにデータベース等の意義について確認できた。 全国を対象とした基礎的なWebアンケートによって、地域における広報と地域への愛着度・推奨度の関連分析を行うことができた。
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Research Products
(6 results)