2012 Fiscal Year Annual Research Report
消費者発信メディアの発展がクチコミおよび消費行動に与える影響の研究
Project/Area Number |
22500235
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
山本 仁志 立正大学, 経営学部, 准教授 (70328574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 勇 創価大学, 経営学部, 准教授 (60323888)
諏訪 博彦 電気通信大学, その他の研究科, 助教 (70447580)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 消費者起点メディア / ソーシャルメディア / オンラインクチコミ / エージェントシミュレーション |
Research Abstract |
本研究では、「CGMの発展が消費者のメディア信頼に与えた影響を明らかにする」ことを課題とした。本課題はCGMの発展が、企業やマスメディアにとってあらたな情報流通チャネルとしてどのような効果を持つか、またCGM上のコミュニケーションの推移がどのようなメカニズムによって展開されるのか、CGM上のクチコミが購買行動に与える影響にはどのような効果があるのかという枠組みにおいて、調査研究、実データの解析、ならびにシミュレーション研究によって検証した。 CGMの代表的なサービスであるSNSを対象とした分析によって、SNS におけるコミュニケーション構造の推移に着目し,SNS のライフサイクルにある種の法則性を見出すことに成功した。続いて、CGM上で個人がコミュニケーション相手を選択しクチコミの発信・受信をおこなう際の相手選択基準に着目し、類似性の高い他者を選ぶ傾向がある集団と専門性の高い他者を選ぶ集団を設定し,消費者の行動の違いをシミュレーションにより分析した.またCGM上のコミュニケーション行動の基本的なメカニズムを解明するために、CGM空間を公共財と捉えたモデル化をおこないシミュレーションを実施した。CGMは多数のユーザの自発的な情報提供が継続的におこなわれることで価値がうまれるメディアである.ユーザの自発的な参加には情報の生成・投稿のコストが必要であり,自ら貢献することなくフリーライドする誘因が存在する.そこでなぜ人はCGMに積極的な情報提供を持続的におこなうのかを解明するために、ゲーム理論の枠組みを用いてモデル化をおこない、CGM上のコミュニケーションが持続的に可能となる条件を明らかにした。これらの研究成果は主として以下の学術論文によって公表されている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)