2012 Fiscal Year Annual Research Report
生態系へのインパクトを考慮した水産資源管理に関する統計的研究
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22500253
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
北門 利英 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (40281000)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 統計モデリング / 水産資源管理 / 生態系 / 鯨類資源 / Integrated likelihood / SIR |
Research Abstract |
魚類・鯨類などの水産資源を持続的利用にするためには,適切な漁獲許容量を設定し管理する必要がある.管理対象種の増加率は餌生物の利用可能性に大きく依存し,また死亡率は漁獲だけでなく被食の影響を受ける.そこで本研究では,生態系を考慮した水産資源管理法を発展させるために,生態系モデリング,系群・生態系構造の推測,そして生態系の保全を考慮した管理方法について,統計学的なアプローチから研究することを目的とした. 特に,鯨類を題材とした資源動態・生態系モデリングを中心課題と据え,1)生態系モデリングの基礎モデルである複数個体群モデルに対しランダム効果を取り入れた階層モデルの構築,2)Integrated likelihoodを利用したFunctional response の推定法の開発,3)Laplace近似を導入したADMB-REによる統計的推測方法および計算プログラムの開発,4)南極海鯨類資源を対象とした包括的生態系モデルの構築,5)不確実性を考慮した生態系構成種の資源動態の推測の為にSampling Importance Resampling(SIR)を用いたベイズ型モデルの実装と実データへの応用を行った.生態系モデリングをベースにした資源管理方策評価法(MSE)のパッケージ化という意味での将来課題は残るが,上記の1)-5)の研究成果を得た.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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