2012 Fiscal Year Annual Research Report
薬物血中濃度曲線下面積のバイアスのない推定方法と信頼区間構築方法の開発
Project/Area Number |
22500264
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
鶴田 陽和 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (10112666)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 統計数学 / 薬学 / 血中濃度曲線下面積 / ブスルファン / 投与量個別化 |
Research Abstract |
1.血中濃度曲線下面積(AUC)推定の2つ目のアルゴリズムの開発:平成22~23年度は、母集団薬物動態解析の結果から得られたブスルファンの体内動態パラメータ(消失速度定数、一次吸収速度定数など)の分布をもとに生成したブスルファンの濃度変化曲線群を利用して、重み付き最小二乗法を使って少数回の血中濃度測定結果からAUCを推測するアルゴリズムを開発したが、平成24年度は母集団薬物動態解析を行えるほど臨床試験例が揃わない場合を想定して、台形則と指数近似を組み合わせたアルゴリズムの改訂版を開発した。 2.AUCの推定アルゴリズムの理論的な検証:平成23年度は、臨床試験で求めたブスルファンの薬物動態と患者内誤差の経験分布関数を利用して模擬症例を多数生成し、各症例にAUC推定のアルゴリズムを適用してAUCを推定する手続きを繰り返すことによりAUCの推定値の分布を求めるというモンテカルロ法を用いた一種のブートストラップ法により、正確度と精度の双方の検証を行った。平成24年度は、それとは独立に可能な限り理論的に正確度の評価を試みた。 3.全国学会での報告:主として今年度に新たに行った正確度に対する理論的な解析について、第16回日本医療情報学会春季学術集会で報告を行った。 4.原著論文による報告:これまでの研究結果のうち、AUC推定式の正確度の検証については平成23年度に原著論文としてまとめて「医療情報学」誌に発表したので、平成24年度は正確度だけでなく精度も同時に評価する方法を加えた上で、実際にさまざまなAUC推定方法の評価を行った。また、それとは独立に理論的な解析により正確度の評価も行った。さらに、以上の研究結果を原著論文(英文)としてまとめてMethods of Information in Medicine誌(IF:1.532)に投稿し、2012年発刊の第51巻第5号に受理・掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)