2012 Fiscal Year Annual Research Report
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22500269
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
藤澤 洋徳 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (00301177)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 遺伝子発現差解析 / 有意性検定 / P値 |
Research Abstract |
これまでに,通常に行われる平均の同等性検定に関しては,様々な結果を得られた.他の遺伝子のデータをうまく援用してP値を妥当に推定するための条件を数理的に整理できた.その条件のもとでの最適な検定も導出できた.過去の議論はすべてアドホックであったので,この成果は非常に有意義であった.この分野に完全に新しい枠組みを提示できた.その検定方法は,過去にアドホックに提案されている検定よりも,ある意味で検出力が高いことも証明できた.数値実験でも,P値推定としての安定性と,検出力の大きさが,過去の手法に比べて,単に優れているというレベルではなく,劇的に優れていることが検証できた.実際のデータ解析でも導出した手法の優位性は明らかとなった.ここまでは非常にうまく行った. その話の延長として分散の同等性検定に関してもチャレンジした.分散の検定は,平均の検定のように理論がきれいに進まないことが多く,非常にチャレンジングであると考えている.その話題に対処しようと思った動機は遺伝研究所から分散の同等性に関連した話題を持ち込まれたからである.難しい問題にチャレンジしようとするモチベーションが高い. 他の遺伝子のデータをうまく援用してP値を妥当に推定できる検定統計量については幾つか思い付いた.その方法の妥当性もある程度は確認できた.さらに統一的に扱うという問題をトライしていた.ある程度のクラスの中では統一的に扱うことは可能となった.ある意味での最強力検定も導出できた.しかし,平均の同等性検定のように,非常に汎用的なクラスにまで広げられなかったのが残念であった.分散の同等性検定に関しては,遺伝学研究所のデータを具体的に解析して,その結果に関して議論も行った.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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