2012 Fiscal Year Annual Research Report
セロトニン2A受容体を介するストレス応答性シナプス修飾機構の研究
Project/Area Number |
22500285
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
大倉 正道 埼玉大学, 脳科学融合研究センター, 准教授 (70369172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 恵子 埼玉大学, 脳科学融合研究センター, 特任准教授 (40221741)
中井 淳一 埼玉大学, 脳科学融合研究センター, 教授 (80237198)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 神経活動 / シナプス / カルシウムシグナル / 蛍光イメージング / G-CaMP / 光刺激 / チャネルロドプシン |
Research Abstract |
過剰なストレスは、ストレスホルモンの過剰分泌を伴い最終的には鬱病等の精神疾患の発症を招くが、その分子機構は良くわかっていない。この研究は、ストレスから鬱病に至る分子機構の解明を目指すものである。特に鬱病との関連が深い中枢のセロトニン2A(5-HT2A)受容体に注目し、線虫や哺乳動物の神経系へのストレス負荷に応じた5-HT2A受容体細胞膜発現レベルの変化と中枢シナプス特性変化の関係を重点的に解析することを目的としている。24年度はシナプス修飾を理解するために微弱なシナプス活動を個別に可視化して分子生理学的に解析する必要があるため、高感度な改良G-CaMP(細胞内カルシウムイオン濃度の上昇に応答して緑色蛍光強度が増大する)を新たに作製した。作製した改良G-CaMPはかなり高いカルシウム感受性を有しており、マウスの海馬スライスにおいて単一細胞レベルでの神経活動を高精度に検出できるだけでなく、単一シナプスレベルでの閾膜電位下における興奮性シナプス入力活動を検出できることが確認された。また光刺激プローブであるチャネルロドプシンを5-HT作動性HSN神経に発現させ、かつGFPで緑色蛍光標識した5-HT2A受容体、または改良G-CaMPをHSN神経が投射する産卵筋細胞に発現させた線虫株の5-HT作動性神経活動を検討し、5-HT作動性神経活動の促進による5-HT2A受容体局在とシナプス活動への影響を評価した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)