2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500306
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
石 龍徳 東京医科大学, 医学部, 教授 (20175417)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 海馬 / 顆粒細胞 / 神経幹細胞 / GFAP / BLBP / 歯状回 |
Research Abstract |
海馬歯状回の顆粒細胞層には、グリア線維性酸性タンパク陽性(GFAP+)神経幹細胞が存在し、成体期でもニューロンの新生が続いている。この点で、胎生期の大脳新皮質で行われるGFAP陰性神経幹細胞によるニューロン新生とは異なっている。胎生期の海馬と大脳新皮質のニューロン新生を見ると、この両者は、同じような一連の外套の脳室層(VZ)から発生する。外套の中でも、海馬は内側のVZから、大脳新皮質は背側と外側のVZから発生する。我々はGFAP-GFPトランスジェニックマウスを用いて、成体の海馬に特徴的なGFAP+神経幹細胞の発生学的起源を解析してきた。その結果、GFAP+神経幹細胞は、胎生期に外套内側のVZの海馬采背側部に出現し、発達中の歯状回の方へ移動しつつ、しだいにニューロンに分化することを明らかにした。また、種々のマーカーを用いてGFAP+神経幹細胞/前駆細胞の性質を調べたところ、大脳新皮質の神経幹細胞のマーカーであるbrain lipid-binding protein(BLBP)に陰性であった。この結果は、海馬歯状回の顆粒細胞と大脳新皮質の神経幹細胞は、一連のVZから発生するにもかかわらず、その性質が、発生初期から様々な点で異なることを示している。このような海馬歯状回の神経幹細胞の性質は、成体期まで続くニューロン新生と関連しているのかもしれない
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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