2012 Fiscal Year Annual Research Report
脳の性差形成におけるコラプシン応答メディエーター蛋白質4(CRMP4)の機能解析
Project/Area Number |
22500315
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
金子 律子(大谷律子) 東洋大学, 生命科学部, 教授 (00161183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 直也 横浜市立大学, 医学部, 助教 (40508793)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 性分化 / 脳 / プロテオミクス解析 / AVPV / TH陽性細胞 / ニューロン |
Research Abstract |
視索前野・視床下部領域に存在する幾つかの神経核(性的二型核)は、周生期のホルモン環境により雌雄で異なる分化(性分化)を起こすことが知られている。本研究では、それらの神経核のうち、前腹側脳室周囲核(AVPV)に着目し、性分化過程に発現量が雌雄で異なるタンパク質をプロテオミクスにより同定し、さらに遺伝子欠損マウスを用いて、そのタンパク質の機能を明らかにする一連の研究を行った。プロテオミクス解析により、Collapsin Response Mediator Protein 4 (CRMP4)がAVPVの性分化時期に性差があり、性分化終了期では性差が消失するタンパク質として同定された。CRMP4は、mRNAレベルでも性分化時期でのみ発現に雌雄差があり、別の性的二型核であるSDN-POAでは、CRMP4やそのmRNAの発現に雌雄差は見られないことが分かった。そこでCRMP4遺伝子欠損マウス(CRMP4-KOマウス)を用いて、性周期や思春期発来にどのような変化が起こるが調べたが、それらには有意な変化はなかった。AVPVの大きさや細胞密度にも影響はなかった。しかし、AVPV中に存在するtyrosine hydroxylase (TH)陽性細胞数を8週齢マウスを用いて調べたところ、雌ではTH陽性細胞数が有意に増加していることが分かった。さらに、胎生15日、生後0日についてもAVPV中のTH陽性細胞数を計測したところ、胎生15日では雌雄間および野生型・CRMP4-KOマウス間にもTH陽性細胞数に違いがなかったが、生後0日では、雌のCRMP4-KOマウスではTH陽性細胞が有意に増加しており、野生型では見られない雌雄差が既に現れることが分かった。これらの結果より、CRMP4タンパク質がAVPVのTH細胞の数の調節に関与していることが明らかとなり、CRMP4タンパク質の新しい機能を発見できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Collapsin response mediator protein 4 affects the number of tyrosine hydroxylase-immunoreactive neurons in the sexually dimorphic nucleus in female mice.2013
Author(s)
Iwakura T, Sakoh M, Tsutiya A, Yamashita N, Ohtani A, Tsuda M, Ogawa S, Tsukahara S, Nishihara M, Shiga T, Goshima Y, Kato T, Ohtani-Kaneko R.
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Journal Title
DOI
Peer Reviewed
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