2010 Fiscal Year Annual Research Report
NG2細胞の成獣脳ジェノサイドによるin vivo機能解析
Project/Area Number |
22500316
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
森 徹自 関西医科大学, 医学部, 講師 (30285043)
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Keywords | NG2 / 神経前駆細胞 / 分化 |
Research Abstract |
成獣中枢神経系に存在するNG2(コンドロイチン硫酸プロテオグリカンの一種)陽性細胞は、多分化能を持つ細胞である可能性が示唆されているが、in vivoでの機能は不明である。NG2陽性細胞は、胎生期の放射状グリアの子孫細胞のひとつであり、正常な成獣終脳皮質内で分裂増殖する細胞はほぼ全てがNG2陽性細胞である。本研究では、電気穿孔法により放射状グリアとその子孫細胞全てにチミジンキナーゼ(TK)発現ベクターを導入し、成獣期にガンシクロビルを投与することによりNG2細胞を特異的かつ非侵襲的に除去する事で、NG2細胞の機能解析を行うことを目的とする。本年度は、GFPを指標にしたベクターの構築とその検証を行った。UbiquitousプロモーターであるCAGプロモーターは、グリア系細胞では活性が非常に低い、あるいは強いsilencingを受けていて、GFPの発現がグリアではほとんど検出されないことが判明した。メダカのトランスポゾンであるTol2システムを用いても同様の結果であった。
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