2012 Fiscal Year Annual Research Report
内在性神経幹細胞遊走能活性化分子の機能解析と損傷脳再生医療への応用
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22500340
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
浜之上 誠 東邦大学, 医学部, 講師 (00312025)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 内在性神経幹細胞 / 細胞遊走 / プロテインキナーゼ / Tat融合蛋白質 |
Research Abstract |
1 Tat-p38による遊走能シグナル伝達経路の解析と新規遊走能活性化因子の同定の試み: 神経幹細胞細胞内に直接侵入し細胞遊走活性を亢進させるTat-p38蛋白質が、どのようにしてその活性を亢進しているかを明らかにすることを目的とした.当初、Tat-p38蛋白質によって刺激した培養神経幹細胞をサンプルとし、各種抗体を用いたWestern blot法にて解析を行ったが、明瞭な差を見出すことが出来なかった.そのため、p38遺伝子を強制的に発現させた神経幹細胞を作製し解析を行った結果、神経幹細胞に特異的に発現するネスチンやダブルコルチンのリン酸化が誘導されていることが確認でき、遊走能活性化の一因と考えられた. 2 脳損傷モデルマウスでのTat-p38投与による内在性神経幹細胞遊走能活性化の解析と再生効果の検討: Tat-p38蛋白質をマウス脳室内に投与することでマウス脳内に内在する神経幹細胞の遊走を亢進させ、結果として損傷部位の再生を促し、機能再生が行われるかどうかを検討することを目的とした. 常法に従い、マウス左大脳皮質運動野を経頭蓋骨的に複数回凍結・融解させて脳損傷モデルマウスを作成した.運動機能は、ロータロッド法、右脚運動能測定法により解析を行った。Tat-p38蛋白質の脳室内投与はOsmotic pumpを移植することによって連続的に投与した.結果、損傷モデルマウスの運動機能は損傷直後より健常マウスの約6割へと減少し、改善は見られないことが確認できた.また損傷後にTat-p38蛋白質を投与されたマウスでは、損傷部位周囲に分裂能を持つ細胞が著明に増加した像が観察されるとともに、投与されたマウスのうちの約半数のマウスでは、運動機能の改善傾向が観察された.現在、詳細かつ長期的な解析を続けている.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] Erk2 regulates proinflammatory gene expressions in demyelinating disorders
Author(s)
R OKAZAKI, K. HAYAKAWA, K. MORIOKA, O. IMAMURA, K. TAKISHIMA, M. HAMANOUE, S. ENDO, S. TANAKA, T. OGATA
Organizer
Neuroscience 2012, the 42th Annual SfN Meeting Neuroscience
Place of Presentation
New Orleans, USA
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