2012 Fiscal Year Annual Research Report
行動戦略の統合的制御における前頭前野内側部の新領域の役割
Project/Area Number |
22500349
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松坂 義哉 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30312557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋 啓節 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60124583)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 前頭前野 / ニューロン / 活動電位 / 行動戦術 |
Research Abstract |
研究実施計画に従い、複数の戦略を適宜使い分けつつ左右どちらかのボタンを押すようニホンザルを訓練した。但し、計画書で記述した課題のデザインに対して以下の改良を行った。1)当初のデザインではボタン選択の戦略は二種類(color conditional taskとspatialtaskの使い分け)だったが、更に条件を細分化し、conditional task, spatial taskについてそれぞれ2種類ずつ、計4種類の戦略を設定した。2)当初のデザインでは、一種類の指示信号によってボタン選択の戦略を確定させていたが、新しいデザインでは4種類の戦略のうち、どれに従ってボタンを選択するか三段階に分けて指示する信号X1~X3を与える。3)各指示信号の持つボタン押し戦略に関する情報量を系統的に変化させ、最初の指示信号X1だけで戦略を確定するか、三段階目X3で初めて確定するか選択できるようにする。4)戦略確定後に、更にもう一つ指示信号Yを与える。Yの物理的な性質(色、位置)と確定した戦略との組み合わせによって、左右どちらのボタンを押せば正解になるかが確定する。 この行動課題において、サルが指示信号を受け取ってから実際に行動するまでには、戦術を選択し、行動を選択し、それを実行するという多段階の流れが必要である。この課題を行うようサルを三頭訓練し、うち二頭についてはニューロン活動記録・解析を開始している。得られた結果より、ニューロンの中に情報の与え方によって活動を変化させるものがいること、pmPFCの各ニューロンは分業体制にあり、それぞれ異なった役割を担っていること、領野全体としては戦術の選択から行動の選択までの流れに一貫して関わっていることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)