2011 Fiscal Year Annual Research Report
三次元眼球運動の制御メカニズム-輻輳性眼球運動の神経機構-
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22500355
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
杉内 友理子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (30251523)
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Keywords | 輻輳 / 開散 / 核上性細胞 |
Research Abstract |
Buttner-Enneverらにより、サルにおける内直筋の運動神経核は3個に分かれて存在し、そのうちの1つのグループCは、内直筋の中でも外層(outer orbital layer)を形成する小さい筋線維を支配し、その筋繊維は、持続的活動に適した組織化学的な性質を有することから、輻輳運動に関与している可能性が示唆されている。これまでネコにおいて、内直筋自体、およびその支配神経にサルと同様の分化が存在するかどうかについては報告がないが、もし存在すれば、輻輳に関する神経経路の解析を進める上で、非常に重要な手がかりになり、その理解なしには、神経回路の同定はありえない。そこで本年度は、ネコにおいて、サルにおけるグループCに相当するものが存在するかどうかということについて解析を行った。内直筋の支配神経に、wheatgerm agglutinin-conjugated HRP(WGA-HRP)をとりこませると、動眼神経核内の外側部の、従来から内直筋亜核として知られる部位に標識ニューロンが認められる。それ以外に、サルで報告されているほど明瞭には区分されてはいないが、動眼神経核の背内側部にも逆行性に標識されたと考えられるニューロンが分布し、それらはグループCに相当するものと考えられた。これらのグループCに相当する運動ニューロンに投射するプレモーターニューロンへの入力系上丘からの投射について解析が進んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで同定されていなかった、輻輳に関連する核上性ニューロンの存在領域の特定に向けてデータがそろいつつあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在解析中の、輻輳に関与すると考えられる領域に存在する細胞の入出力を同定し、輻輳および解散に関わる神経経路を明らかにする。
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Research Products
(11 results)