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2010 Fiscal Year Annual Research Report

摂食促進ホルモン・グレリンによる自律神経機能の体温・血圧調節メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 22500361
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

御船 弘治  久留米大学, 医学部, 講師 (70174117)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 貴弘  久留米大学, 分子生命科学研究所, 准教授 (50368883)
Keywordsグレリン / 自律神経機能 / 血圧調節 / 体温調節
Research Abstract

これまでに研究代表者らは,グレリン遺伝子欠損マウスでは血圧・心拍数の日内リズムに異常が認められ,交感・副交感神経活動のリズムが消失していることを明らかにし,自律神経系による血圧調節機構にグレリンが関与している可能性が示唆された。しかし,このような自律神経活動のリズムの消失が血圧・心拍数の日内リズム以外の自律神経活動にどのように関与しているのかは不明であった。そこで本研究課題は,摂食促進ホルモンのグレリンについて.自律神経機能の調節メカニズム(体温および血圧調節)を明らかにすることを目的とし,本年度は,一般的に自律神経活動の生体内リズムが生じるパラメータとして広く知られている体温の日内リズムについて,グレリン遺伝子欠損(KO)マウスの体温リズムの異常の有無や変動をテレメトリー自動計測システムにて解析し,48時間絶食下.GHRP-6(グレリン受容体のアゴニスト)を浸透圧ミニポンプにて連続投与後のグレリンKOマウス,ならびに迷走神経切除後の野生型(WT)マウスなどの体温の日内リズムおよび行動量の変化を比較検討した。(1)グレリンKOマウスでは体温の日内リズムが不安定であり,明期における平均体温が高かった。(2)48時間絶食下において,WTマウスではtorporと呼ばれる著しい体温の低下が見られたが,グレリンKOマウスでは観察されなかった。さらに,グレリンKOマウスにGHRP-6を連続投与するとtorporが誘導された。(3)迷走神経切除後のWTマウスでは,体温の日内リズムが消失し,(4)48時間絶食下におけるWTマウスとグレリンKOマウスの行動量に差がなかったことから,グレリンは自律性体温調節に関与すると考えられた。以上から,胃から分泌されたグレリンは,中枢レベルで自律神経の機能を調節して体温を制御する。

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Published: 2012-07-19  

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