2012 Fiscal Year Annual Research Report
プロテオミクスと機能解析による、血管平滑筋収縮と細胞骨格の関連の解明
Project/Area Number |
22500364
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
岸 博子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40359899)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加治屋 勝子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00379942)
小林 誠 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80225515)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 平滑筋生理 / 血管平滑筋 / 平滑筋収縮 / プロテオミクス / 細胞骨格 |
Research Abstract |
【1. Focused proteomicsによる、血管平滑筋異常収縮シグナル分子のリン酸化部位の決定】 高感度タンデム質量分析計を用いて、独自に開発した方法により、Fyn下流の異常収縮シグナル分子として同定した細胞骨格関連タンパク質群のリン酸化部位を決定した。興味深い事に、これらの細胞骨格関連タンパク質群と結合したFynに、未知の翻訳後修飾が起きている可能性が示唆された。 【2. RNA干渉と自動細胞イメージングシステムによる、細胞骨格関連タンパク質の血管平滑筋異常収縮に与える影響のハイスループット解析】 異常収縮シグナル分子として同定した細胞骨格関連タンパク質群を、RNA干渉によってノックダウンすると、SPCによる異常収縮と細胞骨格構築変化が抑制される事を、自動細胞イメージングシステム(現有)と独自開発の解析アルゴリズムを用いて、ハイスループットかつ定量的に解析できた。 【3. 細胞骨格関連タンパク質の、細胞骨格動態および血管平滑筋収縮への関与のin vitro解析】 Fyn下流の異常収縮シグナル分子として同定した細胞骨格関連タンパク質群の、組み換えタンパク質を発現・精製する事に成功した。 【4. 細胞骨格関連タンパク質の、血管異常収縮シグナル分子との相互作用解析】 3. で発現・精製した細胞骨格関連タンパク質群の組み換えタンパク質を、研究室現有の分子間相互作用解析装置 (BIACORE)のセンサーチップに固定化し、異常収縮のシグナル分子であるFynやROKとの相互作用を解析した。 【5. in vivo 解析】 野生型マウスでくも膜下出血モデルを作成し、くも膜下出血後の脳血管攣縮による血流低下を評価する事に成功し、海馬における神経細胞数の減少を確認できた。また、細胞骨格関連タンパク質群の、血管攣縮における役割を生体レベルで検討するために、ノックアウト動物を入手した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)