2012 Fiscal Year Annual Research Report
脳ー筋運動系への種々感覚入力の影響~コヒーレンス解析~
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22500372
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
村山 伸樹 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (60094108)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 脳・神経 / 脳-筋コヒーレンス / 運動システム / 感覚-運動系干渉作用 / 脳内意識レベル / 等尺性筋収縮運動 |
Research Abstract |
目的:聴覚刺激および体性感覚刺激の様な外部刺激を与えたとき、これがヒト脳-筋運動システムへ干渉するかどうかを脳-筋コヒーレンス解析を用いて調べる。 ①音圧60dB, 周波数1KHzおよび2KHzのクリック音(刺激時間300 ms,1 Hz)を両耳にランダムに与えて、音を無視する条件,どちらかの音をカウントしてもらう条件のコヒーレンス値を何も刺激を与えないコントロール時のコヒーレンス値と比較した。その結果、無視条件でも意識条件でもコントロールと比べて変化を示さなかった。②音圧60dBの「ば」と「が」の音声刺激を両耳にランダムに与えて、同様の実験を行ったが、無視条件でも意識条件でもコントロールと比べて変化を示さなかった。③音圧60dBの時系列的に意味を持つ英語文章音声刺激を両耳に与えて同様の実験を行った。無視条件では変化が無かったが、意識条件ではコントロールと比べて有意に減少した。 このことから聴覚刺激の場合は時系列的刺激によって運動システムへ抑制的な干渉作用を及ぼすことがわかった。 ④等尺性筋収縮を行っている被験者の手掌と同側および対側の中指に電極を置いて刺激周波数1HZ、パルス幅0.1msec、刺激強度を閾値の3倍に設定して電気刺激を与え,この刺激を無視する条件,カウントする条件を行なわせた。その結果、無視条件下ではコントロールと比較して変化はなかった。一方、意識条件下ではコントロールと比較して有意に増大していた。⑤等尺性筋収縮を行っている被験者の手掌と同側および対側の薬指に電極を置いて同様の実験を行ったが、無視条件下および意識条件下でコントロールと比較して変化は見られなかった。小指でも同様であった。 このことから、非常に狭い領域の体性感覚刺激が運動システムへ干渉することがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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