2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500390
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
荒田 悟 昭和大学, 遺伝子組換え実験室, 准教授 (20159502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼丸 洋 昭和大学, 医学部, 准教授 (30177258)
中町 智哉 昭和大学, 遺伝子組換え実験室, 助教 (30433840)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | SIDS / PACAP / 呼吸中枢 / 低酸素受容体 |
Research Abstract |
C57BL/6背景のPACAP KOマウスはメンデル比で出生するが、生後2~3週でほとんどが突然死を起す。PACAP KOマウスの発育状態は、対象のヘテロ型マウスや野生型マウスと比較し明らかな差は認められず、またその死亡時期がヒトの乳幼児突然死症候群(SIDS)の1歳未満に相当しており興味深い。昨年までのin vivo, in vitroの呼吸解析研究から、PACAP KOマウスは中枢性の呼吸異常(無呼吸を頻発する不規則な呼吸と低換気量)を示し、また低酸素に対する応答性が弱いことが明らかになった。特に出生7日目のマウスに低酸素を曝露させると呼吸停止を誘発しSIDS様となることが分かった。本年度は、この呼吸異常のメカニズム、特に呼吸中枢における低酸素受容体に関する知見を得る目的で分子生物学的、組織化学的な解析を含めて検討した。 呼吸中枢において、PACAP特異的受容体PAC1とチロシンヒドロキシラーゼ(TH)の発現を免疫組織学的に検討した結果、A1/C1領域、A2/C2領域ともにPAC1とTHが共局在が認められたが、PACAP KOマウス(P0)では、A1/C1領域のTH陽性細胞、特に活性型の細胞(c-fos陽性)が減少していることが明らかになった。A1/C1領域のある延髄腹外側には呼吸リズム形成の中枢が存在し、Phox2b陽性細胞がCO2化学受容体として呼吸リズム形成に重要な働きをしていることが報告されている。O2受容体は頸動脈小体など末梢の受容器はあるが、中枢の受容器はその存在を含めてまだ明らかになっていない。本研究では、脳幹脊髄標本により新生マウスでは低酸素を感知するシステムが中枢に存在すること、さらにA1/C1のカテコラミン神経系の関与が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)