2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500401
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
佐藤 学 山形大学, 理工学研究科, 教授 (50226007)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西舘 泉 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70375319)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 脳組織活性 / OCT / 組織温度 / ATP |
Research Abstract |
最終年度では,ラット脳の組織活性の指標となるATP濃度とOCT(optical coherence tomography)との関係について知見を得るために,ラット脳の組織温度とOCTの信号強度との相関関係について,実験的に検討した。一般に,ATPは,生化学反応で生成され,細胞は恒常性を保つために,イオンの能動輸送が必要で,常時ATPを消費しなければならない。よって,組織内のATP濃度は,生成量と消費量とのバランスで決まる。ATPの産出量は,反応物質の供給と反応速度により,それぞれ,血流速度と組織温度に対応する。ラット脳の組織温度は,OCTの測定部位の近傍に微小な熱電対を埋め込んで測定した。組織温度の低下時は,ラットの胴体部を氷水入りのパッドで覆い,上昇時はパッドの代わりにシートヒーターを敷いて行った。頭部は,従来と同じように,麻酔下で開頭後,歯科用ドリルで厚さ140um程度に4mmx4mmの領域を研磨で薄くして測定領域とした。この状態で,4mmx4mm,深さ2.8mmまでの脳組織を400枚にわたって,三次元断層を測定し,これを温度を変えながら,10min間隔で570min間行った。組織温度では,29度から22度までを4周期繰り返した。この時,心電信号も同時に測定した。OCTの信号は,測定領域内である地点を決めて,測定時間ごとのそこでの強度プロファイルを求め,灰白質と白質に相当する深さでのOCT信号強度が,最初の測定の何倍多くくなったかを,相対信号強度(relative signal intenmsity, RSI)として求めた。さらに,RSIと組織温度,RSIと心拍数との関係から相関係数を求めた。RSIと組織温度との相関係数は,-0.42から-0.50,RSIと心拍数との相関係数は,-0.48から-0.64と求められた。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|