2012 Fiscal Year Annual Research Report
生体イメージングのためのマルチモーダル量子ドット造影剤の開発
Project/Area Number |
22500407
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
神 隆 独立行政法人理化学研究所, ナノバイオプローブ研究チーム, チームリーダー (80206367)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | バイオイメージング / 近赤外蛍光 / MRI / マルチモーダル / 造影剤 |
Research Abstract |
生体での癌などの病変部位を1つの造影剤によって、光、MRI, PETなどでマルチモーダルイメージングすることが可能なら、画像から得られる情報の信頼性は格段に向上すると考えられる。本研究では、近赤外半導体量子ドットおよび磁性ナノ粒子を基盤として、生体のマルチモーダルイメージングが可能な造影剤の開発をおこなった。生体を蛍光でイメージングするためには、組織透過性の高い近赤外光を利用した蛍光造影剤が必要である。蛍光を利用した生体イメージングは高感度ではあるが、組織による光の散乱があるため三次元でのイメージングには困難である。この欠点を補うために、核磁気共鳴イメージング(MRI)により三次元での位置情報を得るためのマルチモーダルプローブを設計した。 開発したマルチモーダル造影剤は、可視、及び近赤外で蛍光発光する量子ドットおよび酸化鉄のナノ粒子からなり、それぞれの粒子をシリカビーズに層状にドープすることによって作製さるた。本研究におけるマルチモーダル造影剤の特徴は、1)近赤外領域(800-1100nm)で高輝度蛍光特性を有する, 2)可視、近赤外蛍光およびMRIでのイメージングが可能、3)細胞毒性が低く生体親和性が高い, 4)抗体等の生体分子の修飾が可能、4)大量合成が可能なことである。 生体イメージングにおけるマルチモーダル造影剤の有効性を検証するために、乳癌腫瘍(直径約1cm)のイメージングをヌードマウスでおこなった。ヒト乳癌細胞を移植したヌードマウスに、ハーセプチンを修飾したマルチモーダル造影剤を尾静脈注射し、近赤外蛍光およびMRIで検出することに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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